【#11】実録:マイホーム購入の落とし穴。不動産仲介業者の悪質な手口を、法律とAIで分析して徹底抗戦したQAエンジニアの記録。
【注意・免責事項】
※本記事は、令和8年に起きた不動産トラブルで起きた実際のやりとりにおける音声データ、会話ログ、および手元に残された書面等の客観的記録に基づいて作成された実録ドキュメンタリーです。不当な営業手口からご自身やご家族を守るための「防衛の記録」として公開しています。
マイホームという人生最大の買い物を前に、悪質な不動産業者の手によって平穏な生活を脅かされた記録です。
「素人だからハンコを押させれば勝ち」
そう高を括る仲介業者に対して、QAエンジニアとしてのデバッグ視点(ログ分析)・AI活用・法律知識を武器に徹底抗戦している記録の一部始終をお届けします。
この記事を読むことで、「強引な営業手口の実態」と「万が一巻き込まれた際の具体的な回避策」が分かります。
(以降、買主=私・仲介業者・営業マンで話は展開されます)
第11章:契約事後の内見で発覚する隠されたリスクと危険性
本記事では仲介業者による宅建業法違反の営業実態の核心
『14時間拘束』『深夜拘束』『酩酊営業』『断定的判断の提供』『手付金スキーム』『深夜ATM引き出しの監視』『重説の形骸化』『ローン特約塞ぎの罠』『月末ノルマねじ込み』
に加えて、顧客の命すら何とも思わない営業マンの欠落した倫理観について語ります。
翌13:00:契約事後の内見という異例。募る不安と甘かった予測。
改めて当時のタイムラインを整理すると下記の通りです。
10:30:内見開始
↓
19:00:事務所でごり押し営業を受ける
↓
22:00:手付金を即金で用意するように要求される
↓
23:00:重要事項説明を受ける
↓
23:30:契約書類一式への署名捺印を求められる
↓
24:00:売主業者から対面による説明を受ける
↓
24:30:契約締結
↓
(私は不安から眠れず徹夜)
↓
翌11:00:ローンの仮審査の説明を受ける
↓
翌13:00:契約事後の内見を開始する
#10でデタラメなローンの仮審査を言われるがままにこなした私と妻は抱える不安を払拭するべく最終確認という気持ちで契約事後の内見を開始します。
正直言いますと、この時はまだまだ考えが甘かったと思います。
(色々めちゃくちゃなことはあったような気はするけど、妻が物件の内装を気に入っているのは確かなのだし、契約を先行という順序はおかしいように感じたが、大きな問題なんてそんな起きるものではないだろう。だから今日はただの最終確認をするだけだ。)
こんな風に考えていました。
今思えば、既に契約締結してしまっているため後戻りが出来ないことをなんとなく察していたのかもしれません。
つまりこれは何事もなければいいなという楽観的な未来予測、すなわち現実逃避です。
問題の物件で越境物の事後確認(リスクの追認)
物件に着いてから早々に行ったのは前日の重要事項説明で不意打ちで出された隣家からの越境物承継問題についてです。
隣家の雨樋が購入した物件の敷地に越境しているらしいのだが…。
■雨樋とは?
屋根に降った雨水を受け止め、地面や排水口へとスムーズに導くための筒状の建材
この問題の抱える主なリスクは下記の通りです。
物理的な実害(雨水やゴミの被害)
- 雨水の流入・泥跳ね
落ち葉やゴミの落下
建物や外構への衝突リスク
- 物件の資産価値低下と売却の難航
住宅ローンの審査への影響
買い手の住宅ローン審査が通らないリスクがあります。
要は、隣家の雨樋からゴミが落ちてきたりして汚れるかもねと。
余りにひどい場合は隣家に苦情を言う必要が出てくるかもしれないが、
その場合は越境物の承継をしたことを理由にトラブルになるかもしれない問題。
当時の私はそこまで考えませんでしたが、今の私であればそう考えます。
少しでも隣家とのトラブルを避けたい買主にとってはいかなるものであろうとも隣家からの越境物というものが存在する時点でマイナスポイントに映るのではないでしょうか。
つまり、これは明らかな買主が抱えるデメリットなんです。
その内容の大小に拘わらず買主においてはリスクであるため、こういったものを事前に告げずに急に権利の承継を受けろと説明するのは仲介業者の姑息さが透けて見える部分であります。
世の中にはもっとひどい越境物の問題があります。
そしてそれを理由に契約後トラブルに遭われてる方もたくさんいます。
しかし越境物の権利を認めて署名捺印をしてしまえば、もうそれが後でどんなに問題になったとしてもほぼ『泣き寝入り』するしかないのが現実です。
ぱっと一度だけ見て、数センチ越境してるだけなら特に大きな問題はないか。とか甘い考えで越境物を承継すると後に大きなトラブルになることもあるため要注意です。
こういうトラブルの本質が顕著に表れるのは住宅購入直後よりも住宅購入して数年が経った頃からです。
結局当時の私はこの雨樋の越境物を問題なしと判断してしまいました。
正確には、『契約締結してしまっている以上は問題なしとせざるを得ない』ですね。
これが仲介業者の使う手口の悪質な所で、メリットを先行させて署名捺印させて契約を先に成立させる。その後に出てきた問題などは全く責任を持たない。そして買主も既に契約を締結してしまったことを理由に損失を受容せざるを得ない。
今後も何度も出てくる悪質な仲介業者の典型的な手口や論点すり替えによる心理トリックなのでよく覚えておいてください。
悪質な仲介業者の判断ポイントはこれです。
『いつの間にか損失を受容せざるを得ない状況に誘導されているかどうか』
ただし、これはあくまで悪質な仲介業者であることを判断するポイントであって、この状況に追い込まれてる時点で既に手遅れである可能性が高いです。
ですので、今後の記事において事前に出来る対抗策を公開予定です。
大問題になったのは妻の通勤経路の危険性
その後、もう一つの大きな課題であった妻の通勤経路、すなわち住宅から最寄り駅までの自転車ルートの確認を行いました。
この際に担当営業マンから示されたのはGoogleナビの経路のみ。
さらに…
担当営業マン「私はこちらで待っていますので、どうぞ確認してきてください。」
え……?
(こいつ付いてこないのかよ。土地勘ないとこ勝手に歩いて調べてこいってこと?)
仲介業者が何でも要望通りにやる義務がないのは分かりますよ。
でも土地勘ない場所を顧客だけに歩かせて事故とかにあったらどうするんでしょうね?
仕方ないので、妻とGoogleナビを片手に手探りで調査を開始することに。
すると早々に…
自転車では通れない道にぶち当たります。
意味が分からず、周りのルートを模索する私と妻。
そこそこ車も通るルートであったため、土地勘がない中で注意を払いながら周りに自転車が通れる道がないかを探します。
結果、調査で行き詰まったポイントには3つのルートがありましたが、内2つのルートは石段による歩行者ルートであり使用不可。
残る一つのルートは下り坂からの死角を伴うU字路、さらにその先は道幅も広くない上に路側帯すらない死角の連続とコの字カーブ。
(毎日こんな道に妻を送り出さないといけないのか…?)
私は強烈な不安を感じ、客観的なリスク分析を行うことにしました。
QAエンジニアの私がこの環境のリスクを忖度抜きで分析した結果
私はあらゆる可能性を考慮し、この道を妻が通勤経路としてほぼ毎日使った場合に発生するリスクを想像しました。
その結果…
(妻が事故に遭い、最悪は死ぬという未来が頭に浮かびました。)
理由はたくさんありますが、これが私の考えるリスク分析です。
【道自体のリスク分析】
- 下り坂でスピードが乗るため制動距離が伸びるリスク(止まれない)
- 下り坂+死角を伴うU字路は何らかの理由でスリップした場合に対向車線から急に飛び出す車と正面衝突をする可能性がある
- 下り坂+死角を伴うU字路を内側にかけて曲がった場合、今度は自車線上の後ろから走ってくる車からは自転車が死角になり巻き込み事故の可能性がある
【状況(要素)の掛け合わせによるリスク分析】
- 慣れない土地での運転というリスク
- 電動自転車を使う予定のため、制動距離が伸びるリスク(止まれない)
- 雨や雪のような悪条件において下り坂+死角を伴うU字路は危険性が上がる
- 自転車と自動車による正面衝突時の致死率
- 通勤経路の為、使用頻度が高いことにより事故リスクは掛け算的に跳ね上がる
- 体調面や仕事疲れによる注意力低下時の運転操作リスク
- 帰宅時にスーパーで荷物をカゴに詰めた状態でのハンドル操作性の低下リスク
結果、私の中で前日から溜まっていた不信感は我慢の限界を迎えます。
周辺環境が少し不便とかそういう類の話ではない。
妻が死ぬかもしれないと感じた道に毎日送り出せるわけないだろうが!
この通勤経路の調査についてこなかった担当営業マンにも怒りを覚え。
無責任に「デメリットはないですね。」と言い切った営業課長に恨みを覚え。
私の中で何かが完全にぶち切れた瞬間でした。
配慮不足・説明不足・強引な営業とかそういった話ではなく、
「人の命に関わるようなリスク」を抱えさせた状態で説明もせずに強引に物件を売りつけた営業マンという生き物に対して憤りを感じたのです。
仲介営業で外してはいけない一線を外した瞬間だと思います。
色んな住宅があるかと思いますし、感覚も人それぞれですが。
買主側が人命の危険を感じる物件を確認もさせずに売りつけた事実が許せなかった。
月末の契約ねじ込みのためにたった1日すら確認の時間を与えなかった。
そして契約事後で内見をしてみたらとんでもない危険性の受容を迫ってくる。
妻の安全面を軽視され、本当に我慢の限界を迎えました。
結局その後どうしたのか?
怒り心頭の私は通勤経路の調査を続行しつつ、担当営業マンにLINEを送ります。
私「ちなみに家から自転車のルートはちゃんと事前に想定されてましたか?」
すると、担当営業マンからこのように回答がきます。
担当営業マン「申し訳ございません。徒歩の方で見てました。」
さらにこう続けてきます。
担当営業マン「自転車での行き方が別ルートになるかと思うので、今から車でご一緒に確認できたらと思います。」
はい、意味が分かりません。
妻が自転車を使うということを伝えていたはずなのにそのルートを大して確かめもせず、そればかりか私たちに示していたのは徒歩の方で見ていたルートという始末。
『今から車でご一緒に確認できたらと思います』
もう呆れるしかないですよ。
Googleナビだけ示してきたり、徒歩で見てたとか言い出したり、自転車ルートを今から車でご一緒に確認できたらとか言い出したり。
要は、買主の情報を『何一つ理解せずにいい加減な説明をしている』ということです。
結局、私たちはなんとか別の安全なルートはないかと現地を模索しながら問題の物件へ歩いて戻ることになるのでした。(所要時間1時間以上)
そして、問題の物件で担当営業マンと合流し、
今までの不満が爆発した私が厳しく言及をしていくことになるのですが、
その時、担当営業マンの口から飛び出した言葉は予想だにしないとんでもないものだったのでした…。
#12では『仲介業者の驚愕の発言と無責任な本性』について公開します。
【法律・専門的知見に関する免責事項】
※本ブログに掲載されている情報は、執筆者の実体験、収集した資料、および個人的な調査・分析に基づくものであり、特定の弁護士・司法書士等の専門家による法的な鑑定・意見・相談を提供するものではありません。※個別のトラブルや契約問題における法的判断につきましては、必ず弁護士や各種法テラス等の専門機関、あるいは行政の相談窓口へ直接ご確認ください。
※掲載内容の利用により生じた損害やトラブルについて、当ブログおよび執筆者は一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。
上記についてのご理解を頂いたうえであれば当ブログ内のコメント・XのDMなどでご相談など受け付けておりますのでお気軽にお声かけください。
—
👤 筆者プロフィール
カイト(QAIT)
普段はソフトウェアの品質保証(QAエンジニア)として、システムのバグ検出やログ分析、リスク管理を専門としていました。
自身が直面した不動産契約トラブルにおいて、業界の不透明な構造や不誠実な対応に疑問を抱き、職業柄培った「徹底的なログ分析・証拠保全(JSTQB FL準拠の検証思考)」「情報セキュリティ・情報管理(情報セキュリティマネジメント)」そして「リーガルリスクの分析・法令知識(ビジネス実務法務1級)」を融合して徹底抗戦中。
「知識がないからと泣き寝入りする被害者を一人でも減らしたい」という思いから、実際の音声データや膨大な会話ログ等の客観的記録に基づいた分析を行い、消費者の本物の闘い方を発信しています。
—
